多くの生物には雌雄があり、受精によって繁殖する。ヒトの場合、性染色体はXとYがあり、Y染色体にある遺伝子によって性が決まる。だが、生物の世界を見渡すとそのかたちはさまざまだ。柔軟に対応することで、絶滅を免れ命をつないできた。
ある時はXY またある時ZW 染色体を使い分けるツチガエル
性染色体は、ヒトだと男性がXYで女性がXX、鳥は雄がZZで雌がZWを持つ。一方、北海道をのぞく日本列島に広く生息するツチガエルは地域によってXYとZWの両方のタイプがいる。広島大学両生類研究センターの三浦郁夫客員教授(進化遺伝学)はXYとZWのカエルが近接する地域に生息する集団を調べたり、交配させたりすることで進化のなぞに迫った。
日本列島にはもともと、XYの性染色体のツチガエル(2022年に別種に分類されてムカシツチガエルになった)がいた。そこに1300万年前に朝鮮半島から渡ってきた別のXY集団が西日本にすみついた。この二つの集団が交雑して雌よりも雄が増えた集団と、雄よりも雌が増えた集団ができた。
雌雄片方だけになると絶滅し…